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ステンレスって何? 私たちの身の回りには鉄やアルミ、銅あるいは高価な金や銀にいたるまで様々な金属が用いられています。 そして近年ではそれらと同様にステンレスという金属が様々な製品に使われ、現在の私たちの生活を支えています。 ではこのステンレスという元素記号にない金属とはいったい「何なのでしょう?」 ステンレスの歴史 ステンレスは20世紀初頭、イギリスで発明された合金です。 当時、19世紀中頃より世界中の研究者は錆びやすい鉄に変わる新たな金属(合金)をもとめて発明に取り組んでいました。 その中でベレアリーという研究者が鉄に定量のクロムを添加することで腐食(サビ)に耐えることを発明し、他の研究者の功績を含めて現代の数多くあるステンレス鋼の礎をきずいたのです その発明によりステンレスは鉄を主成分をしながらも10.5%以上のクロムを添加することで、容易にさびるという鉄の弱点を克服し、耐食性・耐久性に優れた特性を備えた金属となりました。 そして現在、環境問題に対する社会の関心が高まるなか、ステンレスは環境に優しく、100%リサイクリング可能な金属としても評価されています。 ※合金とは一つの金属元素に一種類以上の別の金属元素や非金属元素を添加したもの。全体として金属的性質をもっている。 ステンレスの錆びない仕組み ステンレスが耐食性にすぐれ、さびにくいのは、鉄に添加したクロムが空気中の酸素と結合して、この合金の表面に薄い酸化皮膜(不動態皮膜)をつくり、内部までのさびやよごれの進行を防ぐからだと言われています。 この皮膜は100万分の3mmくらいのきわめて薄いものですが、大変強く、簡単に破壊や、侵食されることはありません。またたとえ切り傷など破壊をうけても、酸素さえあればただちに酸化皮膜を再生してもとどおりのはたらきをします。 また、鉄に添加するクロムの量を10.5%以上からさらにふやし、またニッケルやモリブデンなどを加えるとより一層酸化皮膜のはたらきが強化され、耐食性が向上します。 ステンレスの種類ステンレスの種類は現在、JIS規格だけで約70種類以上もあり、またメーカー独自にさまざまな用途に適合したステンレスが製造されています。 しかし一般的(弊社で通常使用しているものです)にはSUS430(18-0)とSUS304(18-8),SUS316(18-14-3)の3種類に大別されると思います。 最初に430ですが弊社ではSUS430(18-0)は主にレストランや居酒屋などの調理場で使用される業務用厨房設備機器の生産に用いられます。 耐食性は他の2品種よりやや劣る材質ですが、価格や、加工性も優れているので、よりお求めやすい価格での製品を生み出すことができます。 次にSUS304(18-8)はステンレスの代名詞といわれるくらいの多くの分野に使用されている材料で耐食性に優れるため、弊社でも食品工場・製薬会社・半導体工場などに向けた製品で使用されています。 ちなみに弊社での規格品は「オールステンレス(SUS304)であること」が売りの一つの要素でして宜しくごひいきにお願いいたします。 前述のSUS430(18-0)とこのSUS304(18-8)は外見上で見分けるのは大変困難です。 しかし磁石で簡単に判別することが可能です。これはステンレスの主成分の鉄に添加されるCrとNiの含有量の違いとその組成の違いでそれぞれの金属が磁性を持ったり、持たなかったりするからなのです。 SUS430は(18%クロムと0%ニッケル)で磁石が接着する。SUS304は(18%クロムと8%ニッケル)で磁石が着かない。このことに関しては例外もありますので後述のステンレス製品のお手入れでも述べていますのでそれをお読みください。 SUS316(18-14-3)ですがこれはさらに耐食性の優れたステンレスで弊社では半導体の洗浄槽や薬品製造装置の外装、暗室流し等、特殊な分野にかぎられ使用しています。 尚、その組成は(18%クロムと14%ニッケルと3%モリブデン)です。 ステンレスの表面処理(研磨など) 生まれと育ち」という言葉がありますが、一口にステンレスといっても生まれながらの個性のほかにその後の運命(製造過程)経て数多くのそして様々な表情をしているのをご存知でしょうか? まさにそのお化粧(表面処理)次第で野武士のようにみえたり、現代風の美女にみえたりと様々に多様化し、当然それが価格にも大きく反映をしてきます。
弊社では上記のような仕上げ面を持った各種ステンレス材料を切断し、切り欠き・曲げ・熔接・組立加工を経て製品を製造しているわけですが、最終工程の中に溶接やけの除去作業(研磨)があります。 この作業は美観の上からも、ステンレス本来の特性を保持するためにも、重要な作業なのですが、溶接にたずさわる人にとってこの作業は悩みの種といえるのかもしれません。 それは製品にしようされた上記のような各種ステンレス材表面にあわせ、研磨方法を変え、その溶接やけを取らなければならないからです。しかし材料は元の形を大きくかえており、機械や手の入らないところもでてきます。 ステンレスの手入れ方法 ステンレスは通常の使い方をしている限り、まずさびるようなことはありません。 ですから取扱いにあまり神経質になる必要はないのですが、ステンレスはさびないものときめてかかり、必要な手入れをおろそかにすると、ときにさびることがあります。 ではステンレスはどのような時錆びてしまうのでしょうか。 もらいサビ ステンレスの表面に鉄などの異金属が付着したまま放置されるとそれたの異種金属が腐食を起こし、これに湿気が加わって固着し、長期にわたってステンレス自体がサビてしまうことがあります。いわゆる“もらいさび”です。 (事例としてはステンレス流し台の片隅などに画鋲やヘアピンを放置したままにしてしまったなどです。) 塩分の付着 ステンレスは鉄やアルミなどにより塩分に対する耐食性にすぐれていますが、それでもステンレス表面に付着したまま放置するとその部分がさびることがあります。 特に製品の溶接部などその組成が崩れた部分はサビの発生する可能性が多い。 酸など薬品の付着 酸や薬品の種類により、またステンレスの種類とで、腐食の影響の大小があります。 これは薬品によっては、程度の低いステンレスよりむしろ大きく腐食をしてしまう可能性があるということですが、事前に使用する酸や薬品名が分かれば調べるべきでしょう。 上記のようにサビや腐食の発生は材質でみるとSUS304(18-8ステンレス)よりは耐食性の劣るSUS430(18-0ステンレス)製品の場合が特に注意が必要です。 といっても、それほど面倒な手入れをする訳では無く、次のちょっとした手入れによって本来の美観をいつまでも保ち続けることができます。 付着した金属・塩分・酸・薬品など放置せず、水洗いのうえ乾燥させるということです。 また若干のサビが発生した程度でしたらクレンザーなど粒子の細かい研磨剤等でこすり、水洗いのうえ乾燥させます。 (鉄のワイヤーブラシを電気ドリルに取り付けサビを落としている風景をみたことがあります。翌日にはたぶんびっくりされたことと思います。ご注意ください。) |
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